GoldenPhoenixRecords

Rachelle・水沢よりアナタへ

Same Book Cover, Different Stories

洋楽アーティストを追いかけている身の人は誰しも覚えがあるであろう、度々出くわす嬉しくない現象がある。

 

同じアルバムのバージョン違い

 

日本のアーティストのシングルやアルバムでも、カップリング曲やジャケット違いなどで一人頭の購入数を稼ぎ、売上を水増ししようとする商法はある

 

洋楽も然り、一度リリースされたオリジナルアルバムに追加の楽曲(これがまた良いことが多い)を収録して、ちょっと凝っているとジャケットを新たにして再度リリースする、みたいなことは最早日常茶飯事。

アメリカでは(CD文化自体が衰退しているために減ってはいるが)小売店毎に違うボーナストラックを収録して発売していたり、日本国内盤でも来日公演の際に最初に発売したアルバムにリミックスや海外シングルのB面曲を収録してみたり。

 

あらゆるオリジナリティ溢れる方法でファン/マニアを泣かせにかかってくる海外アーティストだが、最近アタシがご執心なのが『別バージョンでありながら曲名表記は一緒、なのになぜかちょっと違う同名曲』シリーズです。

 

ここまで読んでくれた人なら「あー、わかるぅ〜!」パターンと「なんのこっちゃ、、、」パターンのどちらか(そして多分大部分が前者)に分かれると思う

 

シングルカットされた曲なら「Album Version」と「Radio Edit」、場合によっては「Single Version」や「〜〜 Mix」なんて名前で色々なバージョンがあることが結構ある

 

ブリトニーのシングルにはこのパターンが一時期たくさんあった。

 

「(You Drive Me) Crazy」というシングルは、アルバムに収録されていたバージョンと、シングルカットの際にラジオ受けするようにリミックスされた「The Stop Remix」というシングルバージョンがある(PVも後者で撮られている)。他にもアルバム『Britney』からのシングル「Overprotected」では「Darkchild Remix」がシングルバージョンになったし、同アルバムからの「Boys」はネプチューンズが手がけたリミックスがシングルバージョンになった(この時期は特にこの手法が多かったわね)。

 

けれどアタシが今回取り上げたいのは、もっと地味ーーーーな違いのハナシ

 

最近、All Saintsのセルフタイトルデビューアルバムを借りる機会があった。

 

元々アルバムはコレクションに入っていたんだけれど、近所の図書館になんとバージョン違いで数曲違う曲が収録されているものを見つけてしまった。

 

元々持っていて、世界的に一番たくさん流通しているバージョンのトラックリストはこちら

 

  1. Never Ever
  2. Bootie Call
  3. I Know Where It’s At
  4. Under The Bridge
  5. Heaven
  6. Alone
  7. If You Wanna Party (I Found Lovin’)
  8. Trapped
  9. Beg
  10. Lady Marmalade
  11. Take The Key
  12. War of Nerve
  13. Never Ever (Nice Hat Mix) (アタシのはなぜかAll Star Mixだったわ。これも国内盤であるが故かしら)

 

一方、図書館で借りたバージョンのトラックリストはこちら

 

  1. I Know Where It’s At
  2. Bootie Call
  3. Never Ever (Radio Edit)
  4. Beg
  5. Under The Bridge (Original Mix)
  6. Gotta Get Busy
  7. Heaven
  8. No More Lies
  9. I Remember
  10. Let’s Get Started
  11. Trapped
  12. Take The Key

 

 

収録曲自体が違うところはもちろんなんだけれど、同じ曲でもほとんどの曲が多かれ少なかれバージョン違い。

シングルになった曲の違いはわかりやすい。どれもビートがはっきり違ったりヴォーカルテイクが一部違ったりする(Under The Bridgeなんて、後者のバージョンはほぼ2ステップで完全に別モノである)

 

しかし、それ以上にアタシのテンションが上がったのはシングルになっていないアルバム曲もそれぞれちょっとずつ違うこと。

 

「Beg」はヴァースの順番が違うし、「Heaven」も(わかりづらいけれど)部分的にビートが違う。「Trapped」は冒頭のヴォーカルのミキシングが全然違う。唯一「Take The Key」だけはアタシの耳では違いを聴き分けられなかったけれど、それはこれから聴き込んでいこうかと思う。

 

 

20年以上前に発表されたアルバムを、まるで新譜みたいに新鮮な驚きとワクワクを持って聴けることになるなんて!

 

 

なんて素晴らしいの!!!!!

 

 

ありがとうシャズ姐、メラニー、アップルトン姉妹、、、

 

 

こういう地味なバージョン違いを、アタシは今後も発掘していくわ(#queenofここで終わるフラグ