GoldenPhoenixRecords

Rachelle・水沢よりアナタへ

年間チャート、2020年

今年も年間ベストを発表する季節になりましたね。

 

今年は例年とは若干趣向を変えてお送りしたいと思います。

 

このチャート、「レイチェル・水沢の仮想紅白歌合戦」として見ていただける仕様にしたわ。

 

え?「何を言っているのかよく分からない」?

ごもっとも。けど読み進めてもらえればわかるわ。

 

読み方のヒントとしては

「チャートの先頭からレイチェル組、水沢組と交互になっている」

「性別は関係なし」

「複数楽曲を演奏するアーティストの実際のチャートイン楽曲は『』で囲まれている楽曲」

「一人で複数チャートインしているアーティストには注釈あり」

くらい。後はホント、読んでくれたらわかるわ。

ところどころ「なんか飛んでない?」と思っても、そのまま読み進めることをオススメするわ。

 

あとひとつ、このチャートは「ソングチャート」になっているわ。

 

では早速、「第一回レイチェル水沢主催、仮想紅白歌合戦」の開幕よ!

 

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2位 Selena Gomez (The Sweeter Place)
今年一発目の大型リリースとなった米酢のアルバム、The Weekndにも通ずるアンニュイさのあるテイストとあざといくらいにツボにはまってくるエアリーなポップさ。Chance The Rapperという意外なゲストが参加しているアルバム本編の締めくくりトラックは、アルバムラストにありがちな静かなバラードでも大仰な歌謡曲でも、逆にMJみたいなバキバキのダンストラックでもない。肩の力が抜けて、それでいてまるでこれからアルバムが始まるかのような妖しい雰囲気。アルバムのクロージャートラックとして新鮮だった。

 

51位 安斉かれん (GAL TRAP)
『M』での熱演が話題を呼んだ彼女が満を持して、なんと「フィジカルを無料配布」という形態でリリースした楽曲。ゴメスリスペクトが伝わってくるエアリーなヴォーカルとプロダクション、今後が楽しみなDivaの一人ね。

 

50位 Steps (What The Future Holds)
懐かしのグループが最新のヒットメイカー達とアルバムを作る。そりゃあブチアゲにもなるわよ。聴くレッドブルみたいな爆発力とバブリーさが潔い傑作だった。

 

49位 Cardi B & Megan Thee Stallion (『Savage / special guest: Beyonce』 ~ WAP/Girls Mashup / special guest: Rita Ora, Doja Cat)
今年、HOT100のみならず世界中のチャートを席巻したBadassフィメールラッパー二人による夢の競演WAP。歯に衣着せぬリリックが「下品だ」「女性の性に対する抑圧からの解放だ」と議論を起こし、キャンプなPVの豪華なカメオ出演者が話題になり。曲そのものが割とDOPEでNot so Popなので自分はあまり聴かなかったけれど、SNSのmemeとしてはお世話になりました。メーガンはQueen Beyを迎えてのSavage Remix(こちらは割と聴いたかも)が今年を代表するラップソングの一つになった。Bの参加が大きかったけど、普通にかっこいい曲だなと思いました。

 

48位 J.Lo & Maluma (Pati ~ 『Lonely』)
J.Loは本当にブレない。ミドルテンポで色気溢れる2曲をダブルA面シングルとしてリリースしたJ.Lo&Maluma。AMAでの息の合ったパフォーマンスを是非また披露していただきたい。

 

47位 Colbie Caillat (Goldmine)
2017年発売のアルバム『Malibu Sessions』は文字の通り、いつどこで聴いていようとアメリカ西海岸の海沿いをドライブしている気分にさせてくれる。雰囲気がまとまっている中でもこの曲のメロディは一際「立って」いて素晴らしい。

 

46位 MNEK (Every Little Word)
恵子のアーティストとしてのデビューEP1曲目。今年初めてちゃんと聴いたの。コーラスで急にキーが上がるのにビックリさせられたわ。

 

45位 Billie Eilish (Therefore I Am)
「my future」はあまりピンと来なかったけどこっちはカッコいい曲だな、と。

 

44位 Ashley Tisdale (The Zoom Song (Don’t Touch))
今年初めて聴いた昔の名盤の一つ、Ashley Tisdaleの『Headstrong』。ハリウッドレコーズらしい聴きやすくてポップな佳曲が揃う中でも、シングル群と並んで耳に残るキャッチーさのあるこの曲がお気に入り。偶然にも今年大活躍だった「Zoom」って単語も入っているし。

 

43位 藤井隆 feat, 早見優(Right Here, Right Now)
アタシの心の師匠、椿鬼奴先生も参加なさっているTAKASHI全面プロデュースによるアルバム。早見優さんの歌声が本当にカイリーにそっくりで驚いちゃった。ビートがオリジナルよりもタイトで圧が強かったのが印象的だった。

 

42位 Aaron Carter (Do You Remember)
ずっと好きだった曲なんだけど、今年初めてThe Scriptのダニーとマークがライターだということを知って納得したわ。アーロン本人は残念なニュースばかりだけど、彼自身の評判に楽曲が引きずられないといいなと思っております。

 

41位 NCT U (Birthday (Make A Wish))
今年は例年以上にK-Popに触れる機会が多い一年だったと思う。BTSやBlackpink等の世界中でチャートを賑わせているグループから、デビューしたばかりのグループの曲まで。NCTに関しては、お名前は存じていたけど曲をちゃんと聴いたのは今回が初めて。Jason Derulo印とでも言えそうな「音サビ」の楽曲。やり過ぎなくらいにカッコつけてて、それがちゃんとカッコイイ。

 

40位 Fantasy(綾瀬はるか、リア・ドウ、クロエ=グレース・モレッツ)

ほんの30秒のテレビCM用に収録されたマラ様のカヴァー。綾瀬さんのあどけない歌声、リアさんの凛とした歌声、Ms. モレッツの滑らかな歌唱。三者三様なんだけど、不思議と曲にマッチしていて思わずヘビロテしてしまっていたわ。フルバージョンがリリースされる日が、果たして来るのかしらね。

 

39位 Niall Horan (Heartbreak Weather)
今年出たナイルのアルバム、全編良いんだけど、良いアルバムってやっぱり一曲目のインパクトが違う。2020年のポップロックサウンドとはかくありき、っていうのを堪能させていただいたわ。

 

38位 Westlife (On My Shoulder)
Westlifeには他のどのボーイバンドよりもたくさんの名曲がある。それはもちろん彼らのキャリアの長さ、カタログの多さ、歌とコーラスワークの冴えがあるからこそなのだが、そうなると当然ヒットしたシングルに埋もれてあまり脚光を浴びない良曲も多く出てくる。4枚目のオリジナルアルバム『Turnaround』に収録されているこの曲も、そんな隠れた名曲の一つ。アタシとしては「Obvious」や「Mandy」よりもこっちをシングルカットして欲しかったのだけれど、どちらのシングルもヒットしたことを考えるとまああれで良かったのかな。切ないメロディとBrianのハスキーな歌声が素晴らしくマッチしている。

 

37位 Melanie C (Who I Am)
販売戦略が功を奏して久々にアルバムがUKチャートでトップ10に入ったスポーティ・スパイス。元気の良い彼女らしいダンスサウンドで全編固められているのが、さすがよくわかってらっしゃるってところかしら。

 

36位 八代亜紀 (bad guy)
熊本弁バージョンのbad guyカバーなんて、たとえ思いついたとしてもあんなに情緒溢れた歌唱で曲を自分のものに昇華出来るのなんて八代亜紀先生しかいらっしゃらないわね。今年の彼女の代表作になったと思う。

 

35位 Alex Cristensen & Natasha Bedingfield (Missing)
最近活動が活発な実姉が、90年代名曲のカバーアルバムにヴォーカルを提供していたの。曲はもちろん素晴らしいんだけど、メランコリックな雰囲気に姉のハスキーなヴォーカルがとっても映えているの。

 

34位 Icona Pop (In the Stars)
冒頭が「Got the 報酬 in my pocket」に空耳出来るってだけで選んだわ。それだけで十分過ぎるくらいの理由だと思わない? #BitchBetterHaveMyMoney

 

33位 Oasis (D’You know what I mean)
オアシスには代表曲がめちゃくちゃたくさんあって、普通のアーティストであればキャリアを代表するくらいの名曲なのに「Don’t Look Back In Anger」や「Live Forever」や「Wonderwall」があまりに、あんまりに代表曲過ぎちゃうから他の曲がちょっと陰っちゃう印象が否めない。サード『Be Here Now』のオープナーであるこの曲もそんなうちの一つ。7分の大作なんだけど、イントロからAメロからBメロからコーラスから、どこもかしこもハイライト。アルバムのトラックリストを決めるお仕事をしている人100人に訊いたら100人が「これ以外にあり得る?」って言っちゃうくらいに最高な1曲目、そんな1曲。

 

32位 Rita Ora (『How To Be Lonely』 ~ Anywhere)
ヲラ様の今年唯一のリリース、年間ベストに入れないわけにはいかなくてよ。Lewis Capaldiがソングライトとバック演奏およびコーラスで参加した意欲作だったけれど、PVでの卵踏みつけ事変やヲラ様ご本人の香ばしいニュースなどによって勢いが感じられなかったわね。3年前のヒット曲とのメロディで盛り上げてもらうわ。

 

31位 The Weeknd (In Your Eyes)
彼の曲は、ライターやプロデューサーやコラボレーターが誰であろうと「The Weeknd印」が滲み出てくる。それは単純な「声色」だけに留まらない。大仰でシアトリカルだけれども退廃的でメランコリック。「Blinding Lights」がビルボード年間シングルチャート1位の大ヒットを記録したが、自分はこっちの曲の方がよりThe Weekndとして2020年型ポップスを表現出来ていると思う。彼が歌うことに意味のある良曲だなと思いました。

 

30位 Louis Tomlinson (Walls)
1Dの最年長であり最後のソロデビュー。グループ時代から公言していたUKロックへの愛を爆発させたような、泥臭くて魂のこもった力作である。「影響を受けたのが明らかなメロディだから」と自らノエル・ギャラガーをクレジットに加えたアルバム表題曲。センチメンタルで力強いメロディ、グループの中でも決して歌ウマな方ではなかった彼の、歌い手としての大成長を感じられる歌唱。あっぱれ。

 

29位 TWICE (More & More)
MNEK絡みの曲はどれも素晴らしい。小気味いいキャッチーさ、キュートさとクールさの塩梅がまた絶妙である。

 

28位 Ava Max (Who’s Laughing Now)
彼女の「Kings & Queens」、Bon Joviの「You Give Love A Bad Name」を彷彿とさせるメロディだなって思うのはアタシだけ?
「叩けば良い音が響きそう」なくらい軽やかなサウンドに合わせてキャッチーな笑い声の歌詞が小気味よく響く良質なポップソング。彼女のキャンプでカラフルでビッチーなパーソナリティが十二分に生かされているわ。

 

27位 5SOS (Teeth)
ポップバンドであることを謳歌しているような、バンドサウンドとポップス寄りのプロダクションが良い塩梅で溶け合っている曲。アルバム自体も聴きやすくてかっこよくて素晴らしかった。

 

26位 Halsey (You should be sad)
ギターのメロディをこんな風に印象的にコーラスとして成立させられるなんて。ヴァース、コーラス、ブリッジの境目が曖昧なところも好き。来日公演がキャンセルになってしまったの、本当に残念。

 

25位 SZA & JT (The Other Side)
二人にとって久々のシングル。SZAのスモーキーなヴォーカルとジャスティンのハイトーンが素晴らしいコントラストになっている、と思う。今年の流行である80年代ダンスフロアに則った軽やかなグルーヴもアゲだったわ。

 

24位 岡村靖幸&Daoko (ステップアップLove)
こちらは日本の奇才二人によるデュエット。曲自体は3年前に発表されていたが、今年リリースされた岡靖のアルバムにこの曲が収録されていたことでランクイン。バキバキのタイトなビート、岡靖の熱い吐息のような重たい歌唱とDAOKOのエアリーな歌唱のバランス。とにかくかっこいい。

 

23位 Kesha (Raising Hell)
Dr. Lukeとの裁判に負けて以降チャートアクションがイマイチパッとしないケシャだけど、アルバムは彼女のアイコン的な音楽性である「チープなゴージャスさ」を発揮した良作だったわ。「6年前だったら大ヒットしてたんだろうな」って思わせてもらったわ(褒めてるわよ?)

 

22位 Tynisha Keli (Shattered)
2009年の曲、PVは超低予算。けど切なさがつのるメロディとティニーシャの甘い歌声、キラキラしたプロダクションの化学反応は一級品。いつ聴いても良い曲は良いのです。

 

21位 Rina Sawayama (XS)
実は彼女に関しては、「STUF」とか他のシングルがあまりに激しい音使いだったからちょっと敬遠していたの。それがどうよ、このとびきりキャッチーでポップでシニカルなBop!Duaと並んで「ブチアゲqueen of the year」受賞よ。

 

20位 Little Mix (Sweet Melody)
2010年代が生んだ稀代のスーパープロデューサーMNEK。Everything he touches turn to goldである。キャッチーで中毒性の高いBメロのフレーズ、ただでさえ高い攻撃力が更に増したPV。去年からコンスタントにリリースされてきたシングルの成績から、キャリアが長いポップアーティストの宿命である「シングルチャート上位に食い込めなくなる」フェーズに入ってきたかと思っていたがそれを力技でねじ伏せたような素晴らしいパワーポップ。元気をもらえるね。

 

19位 Dermot Kennedy (Outnumbered)
去年リリースされたデビューアルバムから、Now104に収録されたことで知ることとなった名バラード。早口でラップするようなヴァースと繊細なコーラス。港町のエド・シーランとでも形容出来そうね。

 

18位 Mabel (Mad Love)
メイベルはアルバム通してポップでキャッチー、めちゃくちゃ聴きやすくて好きです。曲の半分くらいがコーラスかってくらいキャッチーが詰め込まれてて最高よ。

 

17位 Lady Gaga & Ariana Grande (Stupid Love ~ 『Rain On Me』 ~ Positions)
このメドレーの肝は、やっぱりガガアリのデュエットRain On Meね。この曲があったからこそ彼女達は年間ベストにランクインしたわけだから。正直これが先行シングルとしてカットされていなかったらガガのアルバムは買っていなかったと思う。バキバキのダンスミュージックに振り切れているアルバムだったけど、キャッチーさ、ポップネスといったところでは今一つアタシの求めるラインに届かなかった作品だったわ。NaomiとYuriyanのパロディーPVが世界中でバズッたのも嬉しいニュースだったわね。

 

15位 Alicia Keys (Underdog: Ed Sheeran on guitar)
エドとアリキーのコラボ。字面だけで「なんか濃ゆい」となる組み合わせだけど、実際に出来上がったものは極々自然に耳に残る軽やかなアンセムだった。社会的に弱い立場の人々に「一緒に立ち上がろう」と歌いかけるこの曲に、陳腐な言い方だが「元気をもらえた」人は少なくないのではないだろうか。

 

14位 UKI EYE (チョコレート・ボーイ ワンコーラス(Bubbling Under Hot 52 Chart 1位) ~ 『Living Art』)
今年最も興奮を覚えたリリースと言っても過言ではない、シンガーソングライターUKI EYEの曲達。年明け一発目に聴いたシングルがチョコレート・ボーイだったんだけど、軽やかなEDMのプロダクションとキュートな歌唱、最後の「Y・O・U」の小悪魔的いたずらっ子っぽさまで、インディポップスの真骨頂だったわ。上半期はRinaとDuaの後を猛追するUKI、という構図だったんだけれど、夏の終わりに届けられたEPが凄かった。随所に散りばめられた仕掛け、アタシは半分も気づけなかったんだけど、音楽性のクレバーさを抜きにしてもポップでアゲで、かと思えば容赦のないセンチメンタルさもあって。「Living Art」は来年以降も長く聴き続けていかれるアンセムとなるわ。

 

13位 Sixpence None the Richer (Need To Be Next To You)
たまたま借りた彼女らのベスト盤を聴き進めるうち、「この曲、どっかで聴いたことあるな、、、」となってライブラリを調べたら、なんとアタシが大好きなBellefireのセカンドアルバムにカバーが収録されているではないか。彼女らのセカンド、思っていた以上にカバー曲が大量投入されていたのね。リー・ナッシュのエアリーで裏返りきらない高音はまさにアイコン。

 

12位 My Favorite Thing (Ariana、Carrie Underwood Duet。ピアノKeith Jarredd)
これは「誰のバージョン」みたいなのはないの。今年初めて、如何にこの曲が考え抜かれたメロディをしているかに気付いたのがあまりに衝撃的だったからついランクインさせちゃった。Aの音から始まって、ほぼ左右対象に鍵盤を行ったり来たりした後にEからちょうど1オクターブ上がって最後に黒鍵に着地する。まるでピアノの上をダンスしているみたいに美しいなって思ったの。アタシにとっては大発見だったわ。

 

11位 Taylor Swift (cardigan)
今年2枚のアルバムをサプライズリリースして世界中を驚きと熱狂の渦に巻き込んだテイラー。最近4作品くらいはメインストリームのポップミュージックを中心に幅広い音楽性を披露してくれて、セールスだけでなく音楽性においてもポップスの巨人ぶりを発揮していたテイラー。そんな彼女から届けられたのは、拍子抜けするくらいシンプルで静かなアルバムだった。まるでブルース・スプリングスティーンジェイムズ・テイラーが作っていそうな、粗くて静かで、ジャケ写やシングル曲のPV通り、森の中で聞こえる音のよう。「自分にまつわる歌ではなく、物語を伝えるような作品になった」そうだが、それでも彼女らしい言葉選びが印象的である。曲というよりも「テイラー・スウィフト」への加点ね。

 

9位 Alvaro Soler & J.Lo (El Mismo Sol)
今年の前半に見つけたJ.Lo関連の楽曲。夏の青空がピッタリなトロピカルハウス。J.Loファンとしてはこんな良い曲があることに気づかなかったのが恥ずかしい。Prince Royceをはじめとしてラテン系のアーティストのフックアップをするようになったJ.Lo、これからも目が離せない(Alvaro君ごめん、、、)。

 

8位 BTS (On)
今年も快進撃が続いた彼ら。遂にビルボードHOT100で1位を獲得した「Dynamite」が印象的だが、「クールさ」に全振りしたこの曲とPVこそ私にとっての「2020年式BTS」だった。Siaの客演バージョンも、彼女の普段の作風とピッタリはまっていた。逆にライターに彼女がいないのが不思議だ。

 

7位 藤井風(キリがないから)
日本のポップス界に現れた巨人。徹頭徹尾センスの塊のようなアルバムだったけれど、フューチャリスティックで全ての隙間に音が並べられたバキバキなサウンドがかっこよかったこの曲が一番のお気に入りよ。

 

6位 Celine Dion (Lying Down)
去年リリースされたセリーヌのアルバムからのシングル曲。Siaがペンを取っているのも納得なサッドバンガー。こんな素晴らしく力強いバラードを届けてくれるなんて、まだまだ彼女からは目が離せないわ。

 

5位 Harry Styles (Watermelon Sugar)
グループ時代も含めて初のHOT100首位獲得曲の爽やかなサマーアンセム。シンプルで奇をてらっていない、それでいて洗練されている良質なポップソング。やはり80年代らしさのあるグルーブが心地いい「Adore You」も素晴らしかった。

 

4位 Dua Lipa (『Physical』 / special guest: Gwen Stefani ~ Levitating / special guest: Missy Elliott ~ Break My Heart(10位): Back dancer: Little Mix & Steps)
今年を代表する素晴らしいアルバムを届けてくれたDua Lipa。ミニマムな作りの中にポップの宇宙が広がっているように感じるのは、LevitatingのPVやジャケ写によるものだけではないでしょう。11曲40分の中にポップスの全てが詰まっていたわ。リミックスアルバムの豪華さも加点ポイント。

 

3位 Official髭男ism (I Love…)
とあることをきっかけによく聴くようになった曲。彼らの曲を初めてちゃんと聴いたのだけれど、メロディがすごくアクロバティックに動く。そしてそれが割とちゃんと必要な動きだったりする。意外なほど自分の中で大きなクリティカルヒットになったわ。

 

2位 Doja Cat (Say So(16位) 1 chorus ~ 『Boss Bitch』 full)
今年最初にして最大の流行語「あたしはビッチ、あたしはボス。あたしはビッチでボス、グロスみたいにキラキラ光る」を生み出した神曲「Boss Bitch」と80年代っぽい甘いディスコサウンドで大ヒットした「Say So」で地位を確かなものとしたDoja Cat。まさに紅組トリに相応しいアーティスト。来年のグラミーも新人賞の大本命ともっぱらの噂()。

 

1位 スガシカオ(そろそろいかなくちゃ)
相当昔の曲だけど、タイムレスな魅力を放っている素晴らしい楽曲。ギターの切ない響きと情景と主人公の気持ちがヴィヴィッドに描かれている歌詞。やり場のない焦りみたいなものを人は持つものだと思うけど、この普遍的でありながら扱いが難しいテーマにここまで切り込んで見事にアートとして昇華した例をアタシは知らないわ。

実は人生で初めて、音楽を聴いて涙したのよね。ピアノでコーラスのメロディを弾いていたら音が4つしかなくて、今思えばコードやプロダクションとか色んな要素が絡み合っているんだけど、その時のアタシは「この4つの音の組み合わせだけでこんなにエモいコーラスが出来るなんて」と感動して、気づいたらボロボロ泣いていたの。

今年一番アタシの心を揺さぶったこの曲こそ、アタシの年間ベスト1位、そしてアタシ的紅白歌合戦の大トリは相応しいわ。

 

 

【お詫び】年間アルバムチャート中止のお知らせ

この度は、年間ベスト製作委員会としてアルバムチャートの作成に全力を尽くして参りましたが、年々「一枚のアルバムをキチンと聴く」機会が減り続けていることを受け、今年はアルバムランキングを作成することを断念するという結論に達しました。

ランキングを楽しみにしていてくださった皆様にご迷惑をおかけする結果となりましたことを、製作委員会一同、大変申し訳なく思っております。

 

なお、今年最もテンションが上がったアルバムを、Dua Lipaの『Future Nostalgia』であると発表させていただくことで、ランキングの代わりとさせていただくことを、どうかご容赦ください。

 

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今年はアタシの体調のこともあって、あまり音楽をたくさん聴くことが出来なかったなという印象よ。けどその分、聴くジャンルにちょっと幅が出来たことは一つの成長として嬉しく思っている次第よ。

 

来年もたくさんのポップスとダンスとブチアゲ、そして「心の拠り所」に出会えることを楽しみにしているわ。

 

それでは皆さん、Thank U, Next, Bitch!!!!!