スーパーボウル２０２０

久々に伝説が生まれたわね。

これだけブチアゲなハーフタイムShowだったのはビヨンセの時以来かしら。

数ヶ月前にJ.LoとShakiraがダブルヘッダーとしてハーフタイムショウを務めるというニュースが世界とアタシのtwitterのTLを駆け巡った瞬間からこれが歴史的偉業になることは決まっていたのだけれど、やはりアタシ達が最も愛するDIVAという種族は決してファンを裏切らないってことが証明されたわ。

大勢のダンサーを引き連れて颯爽と現れたShakira、スーパーボウルという決戦の場に相応しい「Dare (La la la)」のイントロが聴こえたと思ったのも一瞬、突然始まるトンチキポップ「She Wolf」。「Empire」と激しいギターソロのマッシュアップ、新旧ヒット曲のオンパレードと上手いのか下手なのかよくわからないけど身体能力が高いのは伝わってくるシャキーラの独特なダンス。彼女から見てすぐ右側によく居たラテン顔のダンサーさんが底抜けに明るい笑顔だったのも印象的だったわね。気をてらったようなギミックは一切なし、６分弱で彼女のキャリアとナチュラルビューティーな彼女のキャラを存分に知らしめたパフォーマンスだった。

シャキーラ姐さんの偉業を彩る赤や黄色の花火が妖しい緑の照明にとって変わって、「Miami Are you ready!!!」の怒号と共に降臨したのがアタシ達のミューズ、Goddess、Diva of DIVA、レペゼンBronx、Jenny from the Block A.K.A. J.Lo、ジェニファー・ロペスよ。

往年の名作『キングコング』のラストシーンを思わせるエンパイアステートビルみたいなオブジェにコングのように堂々と構えるJLo。腰に巻いた布（ストール？マント？）をバッとはいで「Jenny From the Block」を歌い出す様は、さながら「緩いラップや囁き声で歌われるインディポップばかり並ぶ昨今のチャート上位曲に飽きてしまったアタシ達DivaPopファンを、遠吠え&がなり歌唱とド派手なプロダクションの曲によって救うために現れたスーパーヒロイン」ってところかしら。3rdアルバムからの「Loving You」のビートに乗せてJFTBを歌いながらステージに移動して、ヒールではちょっと危なっかしく感じるステップで踊りながら完璧な歌唱を見せつけたかと思ったらお次は「Ain’t It Funny」のMurder Remixよ。原曲がラテンポップバリッバリ（アタシは断然こっちが好き）だったのに大してNYのゲットーを思わせるヒップホップ色強めのリミックスで「アタシはラテン系であると同時にBronx of NYCのヲンナなんだよ」ってことを知らしめるJLo（単純にリミックスの方がヒットしたからなんだろうけど）。「Get Right」での激しいダンスに開脚スライディング（！！！）、「Waiting for Tonight (Hex Hector Remix、多分)」での神々しいポールダンス（Jesus！！！）

、身体能力の高さがとんでもなかったわ（男の『家具』としての使い方もカンペキ）。オスカーが彼女を無視してもそんなの関係ない、世界のうねりは完全にJLoの味方よ。「Booty」のビートに乗って登場したJ Balvinとの「Mi Gente」にブチ上がったのも束の間、最強Divaアンセム「On The Floor」で盛大な花火を打ち上げて彼女のステージは終了。

ラストはシャキーラとJLo二人で「Waka Waka」と「Let’s Get Loud」のマッシュアップ。Jの娘さんが歌うイントロに乗せてフワッフワの星条旗を羽織って再登場するJ、意味わかんないくらい素敵だったわ（そしてお子さん、昔のスッピンのJLoにめっちゃそっくり。声も似てるし。）。シャキーラのカーニバル的なノリのダンスとJLoのキレッキレのタンゴ、まさに二人のキャラが如実に出ているダンスバトルだったわ。最後、二人が振り返ってバッチリポーズを決めた瞬間、思わずガッツポーズをしてしまったほどよ。

スーパーボウルのステージは、未だにMJのハーフタイムショウやWhitneyの国歌斉唱がユーチューブでたくさん再生されているように、未来永劫見られ続けていくわ。そして逆に淘汰されていくものも当然ある（エアロスミスのハーフタイムショウを見た人、どれくらいいる？）。その中で、彼女達のステージは５０年後もアタシ達やその次の世代に「また見たい」「見てみたい」と思わせるパワーのあるものだったわ。久々にド派手でギラついたショウビズに触れられて、また明日からこのクソみたいな世界で闘い続ける勇気をもらえたわ。

最後に

J.Lo、今年こそキッチリアルバム出しな！！！