GoldenPhoenixRecords

Rachelle・水沢よりアナタへ

Golden Phoenix Awards 2022

年間ベスト記事を形にしようと思って久々にブログにログインしたら、前回の更新が去年の年ベスな上に今年よりも熱量が高くて、自らの感情的衰えに怯えています。

 

本当はもっと早いうち、少なくとも12月20日くらいまでには完成させるつもりだった年間ベスト。パーソナルな諸問題により年末のこんなギリギリになってしまいました。マジでLife Is A Bitch、、、。

 

 

アルバム

 

10位 『January Joy』 by Mashonda

2005年にR&B歌手マションダが日本でだけ発売したデビューアルバム。優しい歌声とビヨンセの『B’ Day』の頃に通ずるサウンドが懐かしくてツボってしまいました。当時の旦那だったSwizz Beatzが数曲参加しているが、それらの楽曲のプロダクションが Beyの「Get Me Bodied」等に活かされているのを感じた、音楽業界の悲喜交々な人間事情を感じさせる味わい深い作品。幸せになって、、、。

 

9位 『Black Radio 3』 by Robert Glasper

コンテンポラリージャズの気持ちいいリズミックさ・スムースさとヒップホップ的なビートやフロウ、アダルトR&Bとでも言えそうなシルキーなヴォーカルプロダクション。最新トレンドに明るくない自分でも「かっこいいな、聴いてて気持ちいいな」と思える上質なアルバム。「Everybody Wants to Rule the World」のカバーをこんなかっこよくやられたらもう降参です。

 

8位 『Harry’s House』 by Harry Styles

どこを取っても誠にハリー様らしい。電子音楽が流行り出す前の70年代ロックに近い肌触りの音と耳馴染みの良いメロディ。シンプルなのにどこかヲ帝の『1989』に通ずる、「金かけて作ったんだろうな」と感じさせるプロダクション。

 

7位 『Land of Dreams』 by Mark Owen

マークのアルバムはいつもとても気持ち良いポップネスを持っているなと思う。彼の声に似合う、メランコリーなんだけどドライでサラッとしたメロディが、狙ってやっているのか自然に湧き上がってくる彼独特のメロディセンスなのか、なんか良いのよね。

 

6位 『The Loneliest Time』 by Carly Rae Jepsen

Queen of インディ・ポップはカーリーなんです!Rufus Wainwrightをソングライターとしてもシンガーとしてもフィーチャーしながらカーリーらしいキュートなポップスになっているのもすごいけど、「Western Wind」のインディーロックな雰囲気が思いの外ハマっていて素晴らしかった。彼女の声はそれだけでもうポップネスに溢れている。最強。

 

5位 『Bridges』 by Calum Scott

ライブを観た贔屓目もあるかもしれない。けど今年、このアルバムが自分にとって一番「メロディーが綺麗な正統派ポップアルバム」でした。「Biblical」とかのシングル曲を聴いてた時は「この人マジでバラードしか歌わんな、、、」と思っていたけど、アルバムにはアップテンポな曲もあって結果的に丁度良いバランス感覚で、バラエティに富みながらもうまくまとまったポップアルバムになっている。それでいて「Boys in the Street」のようなクィアソングがあるんだから、面白さを感じないわけにはいかなかった。

 

4位 『Good Morning Gorgeous』 by Mary J. Blige

R&Bはメアリーに歌ってもらっておけば全て上手くいくねん、、、。デラックス盤の「Gone Forever」、悔しいけどめっちゃカッコいいねん、、、。

 

3位 『Starfruit』 by Moonchild

破茶滅茶にチルくて最高なんです。こういうバンドがフジロックのField of Heavenと相性良いんだろうなって思いました。メロディはあんまり耳に残ってないんだけど、アルバム全体のチルいサウンドの統一感とヒップホップなリズム感がロバート・グラスパーに近いヴァイブスで、けど全体を通しての心地よさとイヤフォンで聴く時の音の刺さり方ではこちらの方が上だったかも。まあ音楽に上も下もないですが。

 

2位 『Hold The Girl』 by Rina Sawayama

アルバムのテーマが自分に刺さったというのもあるけど、単純に素晴らしいポップソングがたくさん入っているので最高です。「Hold The Girl」から「Catch Me In The Air」までの流れは今年一番聴いていてパワーをもらえる流れでした。クィアな面のあるRINAがStuart Priceと仕事するの、「そうであれ」すぎるの、、、。

 

1位 『Marry Me: Original Motion Picture Soundtrack』by Jennifer Lopez & Maluma

今年の最強どちゃくそ神KUSOポップアルバム。ダントツで今年一番聴きました。JLoの久々のまとまった楽曲集というだけでブチアゲなんだけど、主題歌の「Marry Me」の最強キャッチーなコーラスとJLo&Malumaという豪華ラテンコラボによるアクの強い歌声よ。最初の印象では普通なバラードだった「On My Way」も、ラストの「Hooo、hooowooo」を一緒にファルセットで歌いたくなる中毒性がある。曲の構成も絶妙に凝っていて、それでいてポップなのよね。「Church」、何?「Church, church, church, church」って?「長い間探していた、アタシを抱きしめてくれる一番愛しい人。それは自分自身だと気づいたの」(Love of My Life)。は? #最高 #queenofDIVAness #わかる

本編ラストの「Nobody’s Watching」が軽やかなレゲトンなのもアルバムの構成として最高。

ありがとうジェニファー・ロペス。来年もよろしくお願いいたします。

 

 

ソング

 

15位 「Loud」 by Sofia Carson

張り上げ系ポップスの最新版。「Loud!」って歌うところが一番うるさいの最高。

 

14位 「Girl Like That」 by O-Town

2002年のUSボーイバンドによるアルバム収録曲。たまたま借りて「ずっと似たような曲が続くな」と思っていたらめちゃくちゃカッコいいY2Kボーイバンド曲が出てきてビックリしちゃった。

 

13位 「About Damn Time」 by Lizzo

ディスコテックでキラキラしていて歌い出しが「今はビッチ時ビッチ分よ(訳:Rachelle Mizusawa)」なの、もう降参よ。

 

12位 「I Hope It’s You」 by UKI EYE

曲の構成も音の広がりも色彩豊か。「Happy birthday to ME!」な多幸感に溢れたサウンドなのに歌詞は一筋縄ではいかない人生にそっと寄り添ってくれるような内容になっていて、欲張りで贅沢なDIVAらしい楽曲。

 

11位 「Her」 By Megan Thee Stallion

コーラスにメロディなんか要らない。強烈なフックとなるフレーズとヴァイブスがあれば踊り明かせることが証明されてしまった。

 

10位 「Western Wind」 by Carly Rae Jepsen

カーリーの引き出しの多さに驚くだけでなく、この一見地味だけど乾いた風のように気持ち良いサウンドを先行シングルに持ってくる彼女の胆力が最高。やりたい放題してるんだろうな、って感じます。

 

9位 「Denim & Rhinestones」 by Carrie Underwood

今回のアルバムはイマイチ爆発力に欠けてた感が否めないキャリーだったけど、冒頭のタイトルトラックは力強くてキラキラしていて、2022年のサウンドQueen of カントリーが歌うとこうなるっていうのを堂々と示してくれた。

 

8位 「Give That Wolf A Banana」 by Subwoolfers

ユーロビジョンで見て聴いて一発で好きになってしまいました。どキャッチーでふざけた感じなんだけど、一度見たらもう忘れられないわ、、、。

 

7位 「Break My Soul」 by Beyonce

今回のアルバム、めちゃくちゃ評価が高いのは分かるしキャッチーさも文化的奥行きも分かるんだけど、自分にはあんまり刺さらなかったの。けどこの曲によるワールドワイドなグルーヴは分かってしまった。爆踊り必至。

 

6位 「This Hell」 by Rina Sawayama

シャナイアのリファレンスで始まるカントリーロック。保守的なサウンドをギラついたロックに結びつけてダンスフロアをぶち上げる。あらゆるジャンルレスを象徴する今年の最重要楽曲。

 

5位 「Drum」 by Sugababes

年末に届いた今年一番のトンデモSurprise。こんなにも「生きててよかった」を引き出したリリースをアタシは他に知らない。MNEKっぽい曲だなと思ったらMNEKでした。

 

4位 「Beg For You」 by Charli XCX & Rina Sawayama

今年は2ステップがアツいんだなっていうのを音楽消費者末端の自分にまで届けてくれた最強キャッチーソング。セルフメイドDIVAな二人が組んでブチアゲフロアアンセムを引用してしまったら、それはもう”おしまい”なんです。

 

3位 「Super Freaky Girl」

イニ、ミニ、マニ、モ!!! 素晴らしく鬼ポップで鬼キャッチーなディスコグラフィのニッキーの中でもダントツにキャッチーで楽しい。ここに来てクオリティでもチャートでもキャリアハイを叩き出すQueen。Kim Vaniaさんを知るきっかけになった楽曲でもあり、特別な思い入れがあります。

 

2位 「If You Ever Change Your Mind」 by Calum Scott

この、「青空の下を顔を上げて歩く時に聴くのにピッタリな感じ」、大好きなんです。Imagine Dragonsの「Walking on the Wire」と同じヴァイブス。ライブで聴いたのがはじめましてだったんだけど、一番のBメロあたりで「あ、この曲はマジで好きなやつだ」とビビッと来たね。

 

1位 「Marry Me」 by Jennifer Lopez & Maluma

歌手は「キャット&バスティアン」の方が正しいかしら。

もうこの曲が今年の1位になることは一年以上前から分かっていたことなんですよ。「Pa Ti / Lonely」のPVラストに一瞬だけ流れるコーラスの一部を聴いた時から「この曲は最高になる」と思っていたけど、やっぱり最高でした。「Will you marry me?」なんて質問しないんです。「結婚しなさい。『はい』と言いなさい。」なんですDIVAは。

 

選外1位 「まつり」 by 藤井風

J-R&Bとしてめちゃくちゃカッコよかったけど、パーソナルな事情により1週間しか聴けなかった曲。曲としては好きなんだけど、これを聴くと当時のことを思い出して悲しくなってしまうので。 #bye

 

例年に比べてだいぶ数を絞りました。

新しい音楽をあまり聴かなくなってしまったなと思うけど、考えてみればこれまでの人生で集めてきた楽曲達をもっと聴き込むことも同時にしなければいけないんだからしょうがないんです。

選外でも好きな曲はいっぱいありました。NewJeansもKep1erもTXTも良かったし、澄子とキム子の「汚れ行為」も素晴らしい。某ポッドキャストで知ったCharlie Puthの「Girlfriend」を聴いて「やっぱりチャリプーは才能の塊だな」と改めて思ったりもしました。

 

来年もたくさんの素晴らしい音楽に恵まれますように。