GoldenPhoenixRecords

Rachelle・水沢よりアナタへ

初エントリー、グラミー2020予想

それにしても、、、

 

ここまで波乱に満ちたグラミーをアタシは知らないわ。

開催数日前になってレコーディングアカデミーのトップであるデボラ・デューガンの事実上更迭とそれに対抗するように明るみになった彼女のアカデミーへの訴訟

 

数年前から前代表ニール・ポートナウに関する性暴力の噂がまことしやかに囁かれていたのはもとより、これまで幾度となくやり玉にあがっていた「白人至上主義」「男性至上主義」的な賞レースの行方。

 

業界内ではグラミーを年間最大の音楽ビジネスコマーシャルと割り切って利用している人がほとんどという話も聞こえてくるくらいキナ臭いものではあったけれど、アタシは純粋にお祭り騒ぎとして好きな賞なの。

 

豪華であると同時に品格のあるステージングや質の高いパフォーマンス、ここでしか見ることが出来ないような意外なコラボレーション、毎年ネットのミームになる香ばしいセレブオーディエンスの反応などなど

 

去年、ダークホース的だけれどカントリー好きな白人男性の高齢者票を一手に集めそうなKacey Musgravesの『Golden Hour』がアルバム賞を受賞した時は「まさか、、、!」と思ったものだけれど(勘違いしないで。アタシ、あのアルバム大好きよ。彼女の来日ライブにも行ったわ。カントリー娘がコンサバ爆発させながら悦満載のLana Del Reyみたいなパフォーマンスで脳味噌ぶっ飛んだもんよ)、それでもそんな保守的で旧態然としたところも「グラミーの品格」と捉えればなんとなく納得出来てしまっていたわ

 

けれど、、、

 

暴力やハラスメントが裏にあったとしたらそれは全く別の話

 

音楽は基本的に、聴く人がポジティブになるものであるべきだという持論があるの。たとえ曲そのものが暗くて悲しいものだとしても、それを聴くことで魂が少し救われることってあるじゃない?

ただ側で寄り添ってくれたり、気持ちを吐き出すレールになってくれたり、もちろん朝一番の清涼剤になってくれたり。とにかく、音楽は最終的には前を向く力になる、そう信じているわ。

 

だから、その音楽の裏に件の問題になっているような黒い事実が本当にあったとしたら、こんなに悲しくて腹立たしいことはない。アタシ達が大切に聴いている音楽を、それを生み出す素晴らしいアーティスト達を、彼ら彼女らを支えるスタッフを、侮辱するサイテーなことだと思う。

 

今回の訴訟や一連の騒動が厳正に対処されることを切に願っているわ。

 

 

 

そんな話をしながら、、、

 

数日後に迫ったグラミーの受賞予想をぶち立てたいと思うわ

 

アタシの予想は

 

主要4部門全てBillie Eilishが受賞

 

です。

 

 

 

今、彼女は完全に流れに乗っているわ。Norah JonesやSam Smithの時かそれ以上に世の評価も業界内の評価もビリー一色だもの。

 

他のノミニーであるLil Nas Xの「Old Town Road」も好きだしLana Del Reyの『Norman Fuckin’ Rockwell!』は去年一番の名盤の呼び声も高かった

 

何よりアタシは今回のアルバム賞ノミニーの中ではアリアナちゃんのアルバムを一番たくさん聴いてたんですもの。彼女にぜひとも主要部門のトロフィーを獲らせてあげたい。

 

けど、結局勝者は一人。そしてそれは多分ビリーよ。

 

「Bad Guy」がBillboard Hot 100で1位になっていなかったらまだわからなかった。けれど人気とチャートアクション、独特なアーティストリーと、成功者として必要な全てをわずか2年足らずで手に入れてしまったビリーの今の勢いは誰にも止められないわ。

 

 

日本時間では月曜日のお昼くらいに発表になるグラミー賞

今年も楽しみにしているわよ。

 

しっかり楽しませなさいよね(キレッ)